「ゆいま〜る」が鳥取県の小学生用福祉教育テキストに登場!
 

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 社会福祉法人鳥取県社会福祉協議会・ボランティアセンターが発行した、『小学生のための福祉教育読本・ともに生きる』に、沖縄音楽グループ「ゆいま〜る」が写真掲載されました。

 鳥取県内における「福祉教育」用読本は、20数年来の間に何度か発行されてきましたが、近年の社会福祉の改革や福祉をめぐるさまざまな変化を踏まえて、新たな読本の作成が必要になりました。県教育委員会指導主事・小中学校教員・福祉関係者・学識経験者で構成された委員会により、2004年度に中学生版が作成・完成され、この小学生版はそれに次ぐ2005年度の取組みでした。hakaseが委員会メンバーの一員でもあり、「第4章 ボランティアってなんだろう」のページに「ゆいま〜る」の演奏風景写真が採用されています。

 当然ながら、「ゆいま〜る」はボランティア団体ではありません。しかし、福祉施設での演奏活動は広義のボランティアには含まれるでしょうし、障害児者とのかかわりを見ても世間からは「ボランティア組織」という印象も持たれています。また、ボランティア活動として音楽の演奏をしてきたわけでもなく、自分たちが楽しくてやっているものを各地で披露してきたわけです。大切なことは「自分たちが楽しい」もの、そして「無理のない活動」が、ボランティアにおいては大きな意味を果たすということです。

 よって、この読本では「福祉を教える」ためのテキストではなく、「福祉の心を育てる」ことが福祉教育の役割と位置づけ、人間教育として当たり前のことを大切にしています。子どもたちが「何かをしてあげよう」という、慈恵的な福祉の印象を持つのではなく、「自分でも出来るんだ」という主体的な意味合いで福祉を理解して欲しいという願いが込められています。

 新しい視点による「福祉教育」読本として、大いに学校現場で活用して欲しいものです。


※この読本は、小学校及び特別支援学校小学部に教育目的で配布されていますので、一般の方が手に入れることが出来ません。くれぐれも、書店でお求めになりませんように。