ゆいま〜るオフィシャルサイト

バイオグラフィ


2002年9月、鳥取大学大学院教育学研究科・渡部昭男研究室(当時)のメンバーで、「沖縄音楽を演奏して楽しむ」という話が持ち上がりました。それぞれ演奏が出来る楽器から準備し、翌10月に県立羽合ひかり園(当時。知的障害者更生施設)の文化祭で初舞台を踏みました。初舞台は3人。これが、ゆいま〜るの始まりです。「ゆいま〜る」というグループ名での活動は、この日から出発しています。

「ゆいま〜る」とは、沖縄の方言で「やさしさめぐる」という意味です。「私たちの音楽を通して、ともにやさしい気持ちを持って欲しい」「沖縄音楽独特のやさしさが人から人へとめぐっていって欲しい」、そんな願いを込めて使っています。「ゆい」には、人と人との繋がりを意味する「結い」という字をあてることもありますが、やさしさの共有・人との繋がりを活動の中では大事にしています。

活動開始以来、路上ライブをはじめ鳥取県下の養護学校(特別支援学校)や高齢者・障害者福祉施設等での公演を重ねてきました。一人のメンバーがまた新たなメンバーを呼び、回を増すごとに参加者が増え、現在に至っています。

2003年4月、鳥取県三朝町で行われたNHKのど自慢に9名のメンバーで出場し、無事予選通過して翌日の生放送では合格の鐘を鳴らしました(歌「島人ぬ宝」)。同年夏には、“とっとり夏祭りツアーライヴ”を敢行、10月には特別なニーズ教育とインテグレーション学会(現、日本特別ニーズ教育学会[SNE学会])のプレ企画ライヴを務めました。活動の幅は広く、大小さまざまな舞台をこなしています。

2004年以降は、鳥取市内の音楽教室に通う知的障害のある子ども・青年たちとも、共に歩む活動も行っています。

「若者パワーや沖縄音楽で鳥取を元気づけたい!」、そんな思いで始めた活動もまもなく20年を迎えようとしています。
結成当時とは異なり、鳥取を離れたメンバーや個々の事情も変化してきました。そのため、活動の形態も無理なく続けられるようにと、バンド隊である「てーげーズ」を中心にして、その日に集えるメンバーで数が拡大したり縮小したりとしています。

一緒に活動を行ってきた子ども・青年たちも、「ゆいま〜る」に留まらず様々な分野で活躍するようになり、それぞれの道で独立した個性を発揮するようになりました。また、結成以来のメンバーにおいても同様で、特にリーダーの森田桂介は、2018年の「日本海テレビ歌唱王」で優勝し、日本テレビ系列「歌唱王」全国大会に山陰地区代表として予選出場しました。

「バンド」「ユニット」いろいろな表現があるかと思いますが、固定観念や既存の価値観だけにとらわれず、私たちは「沖縄音楽グループ」としてあり続けます。

◆(参考)メンバー・hakase(key)の新聞連載より◆


  



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